大袈裟じゃないよ!国が私たちに期待していること

ここでは「ITパスポート試験とはどんな試験か?」というお話しをしようと思います。
世の中の技術革新が進むなか、ITパスポート試験が、どのような背景・目的で創設された資格なのかを、あらかじめ押さえておくことはけっこう大事だと思います

ITパスポート試験は、独立行政法人情報処理推進機構(通称IPA)が行う、新試験制度のスキルレベル1に相当する試験です。2009年度から開始された新しい資格です。

オフィスワークの経験が長いみなさんはご存じかもしれませんが、以前人気の高いIT系資格に「初級シスアド」という国家試験がありました。あくまでオフィスワークとして使用するレベル(プログラミングとか開発ではない)のスキルですが、パソコンやネットワークの知識、またエクセルなどのソフトをビジネスユースとして使えるようになる試験として、企業から高く評価されていました。

この初級シスアド試験が2009年の春に廃止されました。そしてその後継試験に位置づけられ、同じ年の春からスタートしたのがITパスポート試験です。この試験制度改革の目的は、社会人の方や学生の方に広くITの基礎知識を身につけてもらうことです。

ご存知のようIT技術は年々新化していて、普及のスピードもすごく早いです。職場、学校、家庭にパソコンがあるのはあたりまえ。YouTubeとかTwitterとか、これは仕事じゃないですけど、パソコンでやれることってどんどん新しくなっていますよね。

「国民にとって大事なのは、ビジネスに使えるだけのIT知識では足りない!」と、国も考えたのだと思います。もっともっと基本的な、足元のところから、みんな、みんな、みんなにITを勉強してほしい!と国は思いました。そのためITパスポート試験は、初級シスアド試験に比べると身につくスキルレベルは低く抑えられ、反対に勉強する範囲はぐんと広くなりました。

ITパスポートの勉強を通じ、国が私たちに求めていることはこうです。

(1)ITを正しく理解し、積極的に活用し、付加価値を生み出せる。
(2)職場内の課題を把握・分析し、解決するためのIT技術が理解できる。
(3)ITの安全利用や企業のコンプライアンス向上に結び付く知識が備わる。

ITパスポートの勉強をして、(1)「ITの基礎力をつけましょう」。(2)「ITがわかる職場で頼られる人になりましょう」。(3)「できたら職場でITの安全運用を司る人になってください」、ということです。

もちろんITパスポート試験に合格したら、上記のことが即できるようになるわけではありません。でもその可能性の芽をたくさんたくさん広範に学べるのがITパスポート試験です。何事も基礎、基礎が大事。世界の経済やお楽しみを動かしているお化け(インターネット)の、背景にある技術的な基礎を、国民の誰もがしっかり勉強しましょう!というのが、ITパスポート試験の趣旨です。